私の過去

 

「かわいい声だね」

「声がうざい」

 

何度も言われた二つの対極的なこの言葉。

 

お話をしていると周りの人が私のことをチラチラと見てきたり、

 

知り合いにも見ず知らずの人にも、

悪口を言われたり

嫌味のように真似されたりするのにはもう慣れちゃった。

 

 

 

私は俗に言う

キャラ声の持ち主で、

 

初対面の人に「声優さんですか?」ときかれがち。

 

私は、この声を

かわいいと、アニメ声だと、声優さんっぽいと

言われるのがとってもすきで、うれしい。

 

なぜか。

ある日、クラスの人にこう言われたことがある。

「声としゃべり方がうざい」

 

そもそも、仲が良かったわけでもなかったのもあり、クラスの人と話す気持ちがなくなった。

1日誰とも話さない日だって普通にあった。

 

 

そんなとき、テレビで声優さんを初めてみた。

だれがどう声を発しても、似つかない声の持ち主の声優さんは

それを武器に、それを強みにして活躍されていました。

 

 

まぶしかった。

 

 

それから、

「声優」ということばが、

「声優」という職業が、

私の頭から決して離れることのないものへとなったんだ。

 

 

次回: 現実or夢