体験入学

 

某声優学校の体験入学の申し込みフォームへいき、

必要事項を書き込む

 

ここまでは何度も何度もやってきた。

 

ただ、送信ができなかった。

勇気が出なかった。

 

もし学校に行ってしまったら、一度アフレコ体験をしてしまったら、諦められないと思ったから。

 

「声優志望バカ」と調べて、諦めたフリをして。

 

 

でも、大学2年生の夏休み

初めて申し込んだ。

 

「行かなきゃ後悔する」

「行けば納得する」

「行けば諦められる」

 

こう思わせて。

 

当日、校舎に入るのにめちゃくちゃ緊張した。

 

入ってみると、在学生とかかれた名札を下げたお姉さん二人が案内をしてくれた。

 

「アニメ声!」と言ってくれて嬉しかった。

 

 

最初は、学校の案内をお話を先生から聞いたのだけれど、

一番最初にラブライブがかかって泣きそうになった。

ああ、やっぱりずっとずっとなりたいんだって。分かってはいたけど、目をそらしていたんだって。

 

それでもまだまだ、学校のことに対しては懐疑的で。

何人いる中の、その実績なのか

が気になって仕方がなかった。

 

結局、会社なのだから生徒を集めて学費をせしめたいだけだろって。

 

 

そのあと、個人面談的なのに移った。

アンケート用紙に、通う度はゼロって書いた。

 

でも先生に、「背中押してもらうために来たんでしょ」って言われた。

 

 

そうだよ。

 

 

初めて他人に、自分が声優になりたいことを言った日。

 

たくさん泣いた。

 

 

先生に、お気に入りのワンピースだったのに

可愛げがないと言われてちょっとショックだった笑笑

 

シグマセブンが私に合ってるって言ってくれた。

声に特徴があって、背が小さくて、童顔だから

売れるよ!!と言ってくれた。

 

まだ先生の言葉を信じることはできないけれど、信じたい。

 

 

次の日も来てねと言われた。

でも、行けなかった。

 

行ったら、入会させられそうだったからなのか、(お金がない)

行ったら戻れないからと思ったからなのか、

 

もう分からないけれど

 

 

こんな形で初めての体験入学は幕を閉じた。

 

 

次回: NPO法人